中心静脈栄養とは

2019年9月19日

後見業務の関係で。従い、認知症高齢者と「IVH」との関わりを念頭に置いている。

(あくまで自分なりの理解のためにまとめたもの。医療情報です。実際の場面では、正確な情報を医者に確認!)

1.IVHとは

IVHは「intravenous hyperalimentation」の略語。

「intravenous」=静脈

「hyperalimentation」=栄養法

ただし、下記ページによると、「TPN」のほうが適切な用語であるとの指摘。「hyper」に「過剰な」との意味合いが含まれているせいか。

2.「TPN」と「PPN」

「TPN」は「Total Parenteral Nutrition」の略語。
「parenteral」は「非経口、腸管外」という意味なので、直訳すると「完全非経口栄養」(「胃ろう」などの経管栄養との違い。)。

もうひとつ、「PPN」という用語もあり、これは「Peripheral Parenteral Nutrition」の略語。「Peripheral 」は「末端、末梢」という意味なので、直訳すると「末梢非経口栄養」。

「PPN」の場合には、腕などの末梢静脈から輸液を投与するため、輸液の栄養濃度に制限がかかる(輸液濃度が濃すぎると、詰まって血管痛や静脈炎を引き起こす。)。

他方、「TPN」は、中心静脈(太くて血流が多い)から投与するため、高濃度の栄養輸液を使用できる。

そのため、輸液により栄養を取る期間(食事がとれない期間)が長期にわたると予想されるばあいには「TPN」が選択される。

また、そもそも「TPN」や「PPN」が選択されるのは、経口・経管での栄養摂取に障害がある場合か。「TPN」からの復帰後も、経管栄養への復帰にとどまるケースも多いか。(詳しくは医者に確認!)。

3.「TPN」のリスク

感染症や合併症のリスクが高い。点滴・輸液・時間の管理、本人の状態の観察など、非常に注意が必要。

すなわち、一般の施設での受け入れについて課題が生じることに。

4.まとめ

「TPN 高齢者」などで検索すると、お医者さんの書いた報告書・論文が確認できる。