葬式はなくなる? 通夜なし、式なしの「直葬」選ぶ時代に (1/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
司法書士として、相続手続きのお手伝いをする中で、
最近、「直葬」「家族葬」という言葉を耳にする機会が増えました。
1.いわゆる「お葬式」の流れ
本来の「お葬式」の流れとしては、
- 病院又は施設で亡くなる
- 葬儀屋さんでご遺体を安置
- お通夜
- 葬儀・告別式
- 出棺・火葬
- 納骨
こんな感じでしょうか。
2.世代間におけるギャップ
これでも、とくにご年配のかたに言わせると「簡略化されたねぇ」なんて話になるのが驚きですが、こうした「お葬式」に対する意識のギャップがある点には注意が必要です!
上記の一連の流れでも「簡単な式」と評されてしまうくらいなので、
「直葬」などというと、「何もしない」と認識される方がいなくもないのです。。
3.いわゆる「直葬」の流れ
それはさておき、
「直葬」というと
- 病院又は施設で亡くなる
- 葬儀屋さんでご遺体を安置
- (省略)
- (省略)
- 出棺・火葬
- 納骨(ただしセレモニーはなし)
こんな感じになります。
「家族葬」ということになると、セレモニーは行うものの、出席者が近親者に限定される形になります。
「会場」や「お食事(会食等)」が省略されたり、あるいはまったく不要となったりします。
4.「直葬」「家族葬」は一般化
「直葬」「家族葬」ともに、一般的なお葬式の形になりつつあります。
一方で、先述のように、とくにご高齢の親族の方との、
「お葬式」に対する意識のギャップがあることは忘れてはなりません。
その点を考えると、喪主となる方の一存で「直葬」「家族葬」を選択するのは、ためらわれる場面もあると思いますので、
ご本人が生前のうちに、意思表示をしておくことも、重要であるように思います。
「遺言」とまではいかなくとも、なにかしらの意思表明をしておくと、
遺された方々にとっては、大きな助けになるのではないでしょうか。