遺産分割事件に関する司法統計を見る。

2020年9月9日

遺産分割事件にかかわる平成30年度の司法統計から。

1.終局区分別

総数13,040件

うち調停成立が6,683件

調停に代わる審判が2,806件。

これだけで約72%となります。

認容(審判がなされたもの)は895件(約7%)。

2.審理期間・期日回数

分母は終局事件。

(1)審理期間

6カ月以内に終了するのが、4,709件(約36%)

6カ月超~1年以内に終了するのが、4,403件(約34%)

1年超~2年以内に終了するのが、2,920件(約22%)

2年超が、1,008件(8%)。

(2)期日回数

0回が737件(約6%)

1~3回が5,080件(約39%)

4・5回が2,598件(約20%)

6~10回が3050件(約23%)

それ以上が、1575件(約12%)。

ちなみに21回以上という内訳があり、その件数、282件。

3.遺産の内容・価格別

分母は、認容・調停成立件数(7,507件)。

(1)遺産の価額

1000万円以下が2,476件(約33%)

1000万円超5000万円以下が3,249件(約43%)

5000万円超1億円以下が832件(約11%)

1億円超が586件(約8%)
なお算定不能や不詳が364件。

(2)遺産の内容

「①土地」「②建物」「③現金等」「④動産その他」で区分されており、

多い順に、

①+②+③:2,463件

③のみ:1,203件

①+②:1,142件

①~④:874件

①:585件

となっています。

③のみも1,203件と多く、

あまり財産の種類は関係ないのかなと感じました。