「斉」セイ・「斎」サイと異体字

1.「斉」の意味・読み方

(1)漢字の成り立ち

穀物の穂が生え揃っている様。
そこから「そろう」「ととのう」「ひとしい」の意味をあらわす。

(2)読み方

「セイ」

「ひとしい」「そろう」

訓読みの「ひとしい」というのが語の意味を直接に表している。

【一斉下校いっせいげこう】【国歌斉唱こっかせいしょう】

(3)文字情報としての取扱い

規格文字コード
戸籍統一文字番号150910
Unicode(JIS2004)6589
シフトJIS(JIS2004)90C4

(4)その他の情報

一部ですが、戸籍統一文字番号では、つぎのとおり。

戸籍統一文字番号 548880

2.「斎」の意味・読み方

(1)漢字の成り立ち

成り立ちとしては、上記の「斉+示」。

「斉」には「ととのえる」という意味があったが、心身を整えて神につかえるという意味。

(2)読み方

「サイ」

【斎場さいじょう】【書斎しょさい】

(3)文字情報としての取扱い

規格文字コード
戸籍統一文字番号151020
Unicode(JIS2004)658E
シフトJIS(JIS2004)8DD6

(4)その他の情報

一部ですが、戸籍統一文字番号では、つぎのとおり。

戸籍統一文字番号 548940

3.戸籍統一文字情報での取扱い

(1)「斉」について

子の名に使える文字
常用漢字

「子の名に使える文字」については、こちらの記事を参照のこと。
【参照記事:子の名に用いることのできる漢字(文字)】

「常用漢字」については、こちらの記事を参照のこと。
【参照記事:常用漢字について】

(2)「斎」について

子の名に使える文字
常用漢字

(3)登記先例との関係

昭和42年10月20日民甲第2400号通達

登記研究401号159頁

4.注意書き

本稿は、筆者(司法書士・行政書士)自身の業務効率化を図る目的で作成したものです。
(筆者は漢字に関する専門性を備えていません。)

内容の正確性・最新性に責任を負うことはできませんので、本記事の内容を参照される際には、ご留意ください。

5.参考リンク・参考文献

(1)参考リンク

参考記事(外部リンク)

法務省が公開している「戸籍統一文字情報」の検索画面

参考記事(外部リンク)

文化庁へのリンク:常用漢字表の音訓索引

文化庁が公開している「常用漢字表の音訓索引」の検索画面

参考記事(外部リンク)
法務省のホームページです。

法務省が公開している「子の名に使える漢字」について。
「人名用漢字表」が掲載されている。

(2)参考文献

文化庁HP:「国語施策」
(常用漢字表や「常用漢字表の字体・字形に関する指針」が掲載されている。

戸籍実務研究会 (編集)『わかりやすい一表式 誤字俗字・正字一覧〔全訂〕』日本加除出版; 全訂版 (2010/12/1)

鎌田 正 (著), 米山 寅太郎 (著)『新漢語林 第二版』大修館書店; 第二版 (2011/1/29)

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