株式会社の設立について(1日で可能か?)

2018年11月2日

1.株式会社設立のスケジュール

株式会社設立のスケジュールについて、1日で会社設立可能?

ご依頼をいただいたことはありませんが、

依頼者も、仕事を受ける司法書士も、定款認証する公証役場も、

究極に急げば、1日で依頼から登記申請までいけるかもしれません。

2.1日設立を実現するために

(1)関係者のスケジュール調整と内容の確認

ただし、お互いのスケジュール(株主や役員になる人も含めて)が空いている必要がありますし、設立に際して検討すべき事項のチェックが(司法書士側では対応できても)依頼者様のほうで、すこし不完全になってしまうような気がします。

後日、許認可の申請を予定している場合など、定款目的や役員構成を再検討することにもなりかねず、結果として、再度、目的変更や役員変更の登記が必要となるのでは。。

(2)「設立慣れ」している方であれば

「とりあえずハコがあればよい」という方で、かつ設立慣れしている方ならば、問題はないのかもしれません。

なお、会社設立の日は登記申請の日となりますが、法務局での登記処理に1日~3日かかることになりますので、会社名義の銀行口座開設などの諸手続に移るには、さらに時間がかかります。このあたりも注意が必要です。

3.会社設立手続きに関する法改正(制度整備)

こうした会社設立の期間については、企業促進(?)の観点から、政府で見直しが進められています。

依頼いただくであろう方のニーズを考えると、

(1)とりあえず定型的な会社約款でOK!とにかくハコを直ぐに用意したい!

(2)銀行口座の開設なども1日で完了させてほしい!

みたいな要望に応えられる形にしなければならんですね。